48期生 安武隆信さん「みんなに支えられザ・現代版寺子屋」

2008年09月22日(月)
★最近の子供の教育について、考えさせられること1年半。私は高野山の麓である、かつらぎ町の過疎の村で、「こどもの寺・童楽寺(どうがくじ)」というお寺の住職をしています、安武隆信(やすたけりゅうしん)と申します。

 

★昨今の子供達が巻き込まれる凶悪犯罪や子供達が加害者となる事件が後を絶たず、子供達を取り巻く教育環境は、確実に深刻化していると思います。★そこ で、2年前に私にも第一子の子供が授かり、この問題がますます現実化することに。子供達の教育も、お寺やお坊さんとして大切な役割と感じ、出産したばかり の妻と有志を募り、「こどもの寺」を作ることを一念発起。当初は、前途多難で外野席からの反対や不安視する声も。★しかし、幸いにして子供が大好きな方な ど、報道関係さんや各種団体さんの応援もあり、思いもよらぬサポーター(ボランティア)さんが続出。★さらに和歌山県里親会(子ども未来課)さんも、里親 の認定もいただき、計画から1年半。みんなに支えられ、「ザ・現代版寺子屋」その名も童楽寺をオープンさせることができました。★寺子屋と言えども、特別 なことをするわけではなく、さまざま事情で親元を離れた子供達と一緒に、人に対して感謝の気持ちとしての「ありがとう」や人に対して申し訳ないことをした 時の「ごめんなさい」など、社会ルールを身に付けながら、ごく当たり前の生活を送っています。また、誰でも参加でき、子供達が楽しめるような体験型イベン トを毎月開催し、子供達に関わる活動に取り組んでいます。★その体験型イベントである「寺子屋教室」では、大自然あふれる環境を生かし、長期・短期の田舎 版ホームステイである「プチ一休さん体験」や数珠作り・写経体験など。そして、かつらぎ町役場と連携した「子育てサークル」も開催しています。

★ このような童楽寺「寺子屋教室」のモットーは、子供達も大人の方々も、楽しく集い交流し、その中で世代を越えた、いろんな人間関係の構築を図ることです。 ★したがいまして、私ども夫婦は、若輩者ながら、みんなに支えられ、里親として四人の里子(中2男子=不登校・学習障害・中1男子=不登校・小4男子=虐 待・小2男子)と一緒に、家族となり生活しています。彼らの中には、学校や近所だけではなく、いじめや家庭内虐待を受け、長期間に渡る不登校を続けていま したが、今までの生活とは、いい意味でリセットしてもらうことに成功しました。今では信じられないほど、たくさんの友達に恵まれ、クラブ活動も熱心に取り 組むまでになりました。★これも近所の新しい友達・学校の先生方や童楽寺ボランティアさんの温かいご協力の賜物ではないかと、日々感謝しながら感動してい ます。★この感動を子供達に携わる、たくさんの方々にも知ってもらいたく、さらに里親活動というものは、いったい何なのか?どんな子供達が、どんなことで 悩んでいるのか、という現状を今後ももっと伝えることで、また同時に、里子との感動の場面を伝えていければと思っています。

★上宮高校では、教育実習(宗教科)でもお世話になり、培った仏教精神を基に、これからも子供達との活動に精進してまいりたいと思っています。卒業生のみなさんも和歌山へ来られた時は、是非お立ち寄り下さいね。



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