19期生 南川雅男 さん「自然と人類、その持続的共生の仕組みを求めて」

2008年01月09日(水)


1967年卒業 19期生南川雅男さん 北海道大学教授
地球環境科学研院
総合環境化学部門探索計測分野 教授
環境化学院 環境起学専攻
地球温暖化課題(主担当)
地球圏科学専攻
物質循環・変遷学コース(副担当)

(生物地球科学、古環境解析、炭素循環、窒素循環)
○海洋学と地球科学を志して研究者となったが、生物と環境の
作用・反作用関係に興味があることに気づき、民間研究所で
生物地球科学、生態学、人類学へと活動を広げた。
当研究所に移籍してからは古環境を復元することに熱意を傾けている。
○海洋や陸上生態系における物質循環の仕組みを読み解くことから、
地球環境の諸問題に対処する道が開ける、との信念を持ち、
地球温暖化題にも取り組んでいる。
○野外観察、実験科学、思考実験をバランス良くこなすことが
重要と信じており、ほぼ毎年、外洋への航海、森林河川等の
調査を行っている。観測分析技術はむしろ机上のサイエンスより
重要だと思っている。

(古生態系復元、人類生態学、食生態学)
○食物連鎖における同位体の分別については、発見と方法開発、
両面でのパイオニアを自負。
○同位体、バイオマーカー分子を化学指標として、人類生態の変化、
農耕、牧畜など文明成立過程の化学評価に挑戦中。
○地球規模の窒素循環の変動要因、炭素サイクルへの影響などを
明らかにする研究に取り組んでいる。

(同位体地球学、情報判別科学)
○環境を構成する化学成分の履歴、起源、状態を定量的に評価する
新しい計測学を開発しようと企てている。

★南川さんが当校の在学生に講演に来てくださいました。話に聞き入る学生達★


post by ホームページ管理
スパム対策のためコメント欄に画像認証を追加しました。ログイン後は表示されません。

コメントをどうぞ